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 1/12スケール 雛山理緒(フルスクラッチ) 製作記 その1
■2005年10月10日(月)
 ともかくもこれが無いと始まらないというわけで、池袋の東急ハンズでスカルピー2箱とヘラのセット1式を買ってきました。飽きて途中で投げ出さないように気をつけよう。

 というわけで早速作ってみましたが、生まれて初めて触れるスカルピーに超悪戦苦闘。想像以上に軟らかくて、全然思った形にすることが出来ません。作っている途中で心材が必要なのに気がついて、あわてて真鍮線を出してきたりと、なかなかに手際の悪い作業となりました。
 そして出来上がったのは、謎の泥人形…。これを理緒ちゃんと言い張るには、全国の理緒萌えの皆さんにフクロにされる覚悟が必要ですな。散々なフルスクラッチ初体験ですが、スカルピー自体は扱いやすくて素材としてはかなり好印象。次はもっと上手く作れると思います。

 スカルピーは加熱しないと硬化しないので、早速焼いてみました。本来は温度調節の出来るオーブンで焼くそうですが、ウチにそんなハイカラなものは無いので、オーブントースターを空焼きして余熱で焼くという方法をくり返しました。結果、謎の泥人形が焦げパンに…。つま先なんて真っ黒に焦がしちゃうし、先が思いやられますな。でもくじけないぞ。

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■2005年10月14日(金)
 謎の泥人形の焦げパンを、彫刻刀とデザインナイフで削りに削って、何とかそれらしい形に近づけていきます。脇と腕の内側を削りやすいように、両腕は切り離しました。ずん胴だった身体にウエストが出来たおかげで、以前よりは人間に見える…ような気がしませんか? まあ、泥人形がミイラになった程度の話ですけど。硬化させたスカルピーは、サクサク削れてさらに好印象です。

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■2005年10月15日(土)
 目いっぱい削りこんだところで、ちびちびとスカルピーを盛っては焼き、盛っては焼きを繰り返します。心材まる出しの首にもスカルピーを盛って、おムネも盛って、おシリも盛って、肩甲骨も盛りました。干からびたミイラみたいだった身体が、少しずつ女の子らしいやわらかいラインを得て、だんだんそれらしい形になっていくのが嬉しくて楽しい〜。でも、最初の粘土細工の時点でこれくらいにしておきたかったな。

 同時進行の坂下さん(硬化前)と並べてみました。同スケール(1/12)とは思えない身長差と体格差…。実は理緒ちゃんの方は、5ミリほど身長が足りてないのですけど。それに関しては、ちょうど脚が短い感じがするので、後で太もものあたりを延長して、身長のつじつまを合わせてあげようと思います。

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■2005年10月16日(日)
 焼いて硬化させた坂下さんと一緒に撮影。
 引き続き、ちびちびとスカルピーを盛っては焼き、盛っては焼きをくり返しつつ、同時にまた削りこみます。一度全体のバランスを見ようと思い、頭と両腕を身体に合体させてみましたが、両腕のひじの位置を合わせたら、突き合わせている指の位置がずれてしまいました。脚はやはりやや短い感じ。そのあたりは後で修正するとして、もうこの時点で何となく理緒ちゃんっぽい雰囲気が出ている…ような気がしません? 自分としては結構良い感じだと思うのですが、製作している本人の欲目が入るので、このあたりで第三者の冷静な意見が欲しいところですね。

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■2008年5月3日(土)
 何と2年7ヶ月ぶりに製作再開してみたり。いや、CS放送のフジテレビ721でやっていた「プラもつくろう CUSTOM SP-6」での美少女フィギュア製作を見て感化されただけなんですけどね。…飽きっぽくてすみません。
 製作中のフィギュアを入れておいた箱を落っことしてしまい、理緒ちゃんの首と左肩が折れるという大惨事になりましたが、とにかくスカルピーを再び盛る前に徹底的に削ってみました。股下をクッキリさせたのをはじめとして、脚周りはかなりスッキリして良くなったのではないかと思います。
 身長が足りないのと脚がやや短い感じがするのは2年7ヶ月ぶりに見ても変わらないので、当初の予定通り太ももを延長することにします。

 エッチングノコで左右の太ももを切断して、しんちゅう線を挿して身長を伸ばします。オレ設定で理緒ちゃんの身長は151cm、製作中のフィギュアは1/12スケールなのでおよそ12.6cmになれば良いわけですね。
 後で頭に髪の毛を盛る分を考慮して、ピッタリではなく2mmほど低めにしておきます。
 しかし作りかけのフィギュアとは言え、足を切断されたり、その断面にしんちゅう線を挿されたりと、こういう痛々しい姿は見ていてあまり気分の良いものではありませんね。最初からピッタリのサイズで作れていたら、こんな残酷なことをしないでも済んだのになあ。

 大改修となってしまった坂下さんと並べて撮影。以前はとても同スケールのフィギュアとは思えなかった二人ですが、身長差が縮まったおかげでそのあたりの違和感はかなり軽減された…ような気がしないでもないです。
 謎の泥人形から無理やりに削りだした理緒ちゃんですが、身長の調整では脚を少し延長するだけで済んだので、坂下さんよりも早いペースで作業出来そうです。次にスカルピーを盛る段階で裸体状態は終わらせて、そろそろ衣服を着せてあげたいですね。サボらずがんばろう。

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